タイニーハウスを建てよう

近頃、本屋に立ち寄ると「小屋」に関する雑誌が目に付くようになった。

小屋は様々なデザインで、見ているだけで欲しくなるようなインテリアや装飾が施されている。
色も鮮やかなものから、落ち着いたものまでさまざま。
大きさもいろいろあった。

中に趣味の空間を作り、バイクやらクルマやらをならべて、ゆったり、ニンマリするシーンもあった。

大きな家から小さな家へ

上の写真は、外国の一般的な家。日本の住宅と比べるとかなり大きいが、豪邸ではない。

部屋が5つも6つもあり、寝室にはバスルームやトイレがついていたりするのが普通であるが、そのような家をキャッシュでポンと払える人は、ごく限られているだろう。

そうなると必然的にローンに頼らざるを得ない事になるが、せっかく立派な家に住んでも、ローンの支払いのために働き続けなくてはならなくなり、時間にも気持ちにも余裕はなくなってしまうだろう。

そんな状況をおかしいと感じて、自分の生活や趣味の時間、大切な人との時間をより多くとるために、身の丈に合った大きさの家を選ぶ潮流がある。

必要なものは300以内で生活する


無駄を排してミニマムな建物の中で、自分の気に入ったものだけに包まれて生活しようとする人たちが登場した。

持ち物を厳選して300個までにするという人もいるらしいが、300というのは、着るものから食器、筆記用具、生活用品などをすべて含んだ数だから、とんでもなく少ないと言える。

その人たちが選んだ家は、いつでも車で引っ張って移動できる家。駐車場にすっぽりと入ってしまう広さが10平方メートル前後の小さな家

それがタイニーハウスである。

建築申請って何?

日本で家を建てる時には建築に関する法律に従って建てることが義務付けられている。
これがいわゆる建築基準法で、建てる前に建築申請といって、お役所にチェックをしてもらう面倒な事があるらしい。

アメリカでもそのような法律で。10平方メートル以下の広さの家は建ててはいけない決まりがあるそうだ。

だから、小さい家を作る時には、トレーラーの台の上に家を作っていつでも移動できるようなトレーラーハウスにして、家ではなく車両として登録しなければならない。

幸いにして日本でも、同じようにトレーラーハウスなら家ではないので、建築には届け出も申請もいらないが、車両としての登録が必要になってくる。水道や電気などのライフラインは、すぐに外すことができるものならOKらしい。

日本では、10平方メートル未満の家(小屋)に関しては建築申請は必要がなく、建てますよという届け出があればよい事になっている。

10平方メートルというとたたみ6枚分であるから、一部屋分くらいである。ずいぶん狭い。ここに、トイレ、キッチン、寝室、リビング、収納などを配置しなければならない。

ライフスタイルに合った家

自分の愛する人と自分が愛する物に囲まれて、心静かに生活したい。というのがタイニーハウスに住んでいる人が目指している生活のスタイル。

高価なものや必要以上の電化製品、着られない程のたくさんの服などは必要がない。それと同時に余分な収入も必要なくなり、ローンでクルマや高額商品を買う事もない。
その分時間を有意義に使うことができるようになる。

日本ではいまだに、持ち家でないと肩身が狭いとか、家を建てると一人前とかいう古臭い考えが残っている。

借家に住んでいる人に、ハウスメーカーの営業が言うセリフはいつもこうである。
「家賃をずっと払うつもりなら、その分で家が買えてしまいますよ。」
いやですねえ。
そんなにいい家が買えるわけないですよね。どうせ建て売りかの家か、ちょっと注文を入れたような狭い土地の付いた家しか買えませんよ。

タイニーハウスを建てよう

タイニーハウスの間取りを考えてみた。
たたみ6枚分の広さの中で、まず必要なのはトイレ。
小屋の外に作ったとしたら、夜に外に行くのが億劫になるから、やはり室内に設置。
トイレは広いにこしたことはないけれども6畳しかないから、トイレはミニマムで0.5畳。

キッチンも手洗い場とカセットコンロ、自分の立つスペースと合わせて1畳

暖房は薪ストーブにするから、ストーブの置き場に0.5畳。薪を置く場所として0.5畳。

ゆっくり座って食事をしたい、外の景色が見える場所で二人で。となると、テーブルと椅子のスペースで1畳必要。

玄関の入り口には何も置けないから少なくとも0.5畳いる。

もうこれで残りは2畳。通る道を確保しないと、トイレにもキッチンにも行けないから、通路で1畳

物の収納にも場所が必要になるから1畳
もうすでに、6畳埋まってしまった。

寝る場所は、どうしようかと迷うが、たいていのタイニーハウスの住人がやっている方法を参考にすればよい。

ロフトを作って、畳2枚分ぐらいあれば二人くらい寝られそう。下で薪ストーブを焚いたら、ロフトは暑いくらいになるかも。
そうして考えた図面がこれ。手書きです。

TINY HOUSE PLAN

設計図ができたので、後は材料を手配すればいい。廃材やら貰った材木で建てられれば最高です。

この設計図では、ロフトが大きすぎますが、ロフトにも大きさの決まりがありますので注意してください。

このあと、明かりはどうしようか、窓も手作りするか?
もちろん窓はペアガラスで結露を防いでやる?
断熱材も入れようかな?
ソーラーパネルも欲しいなあ。

なんて考えているうちにどんどんタイニーハウスではなくなっていきそうなので、シンプルに何もなくて、暗くて、寒い小屋でいいや。
がんばってつくるぞ!タイニーハウス。

「スモールーハウス」高村友也著を参考にしました。文庫版もあります。

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