先生になりたい君へ

大学は単位をとるためのものではないよ

きみは小学校の先生になりたいっていう話だね。なんだかうれしいです。
小学校は、楽しいよ。
毎朝、黒板の前にたつと、嬉しくてドキドキしたもんだよ。

低学年の児童は、幼児みたいだけど、高学年になると難しい話や将来のことを話せるようになるからね。

いろいろな学年を受け持つと、視野が広がるね。高学年しか持ったことのない先生もいるけど、それはもったいない話です。
低学年だけしか経験がないのも、ちょっと残念です。

教師になると、授業だけでなくほかのいろいろな仕事が山のようにあるから、マルチな人でないと神経がやられてしまうよ。

ほかの仕事とは、学校の分掌といって、専門の教科なり領域の長となって、仕事をすること。例えば、安全教育だったら、児童の安全についての年間計画をたてて、実践していくお膳立てをする。

避難訓練や不審者対応、交通安全などの下準備や、警察、消防署などとの連絡、毎月1回の全校朝会などで、安全についての話をする等々。安全教育主任だけでもこんなにある。

たいていの学校ではいくつかの責任者になるので、安全教育と図工と生活科というように掛け持ちになるんだ。だから学年最初に用意する職員会議資料は膨大な枚数になるし、計画が大変。

まあ、たいていの先生は、前の年までやっていたことをそのまま日付を変えて出したりているけど、、、。
忙しくて全て自分で確認して作るのは時間がかかるからね。

自分は、人の3倍の速さで仕事をやるようにしていたので、何とか出来たけど、このほかに授業の準備やら特別な配慮を要する児童のための生徒指導上の確認やら、担当する教科の特別教室(理科室や図工室など)の整理整頓などがある。

運動会や、学習発表会の前などは忙しさに拍車がかかってくる。
このほかにも校内写生会・読書感想文コンクール・地域によっては作品展・自転車乗り大会・理科の研究発表・陸上大会・水泳大会などがあるよ。

遠足があれば、4月のうちに計画をたてて、遠足の下見に行き、旅行会社などとの打ち合わせも待っている。

4月の初めに担任が決まって、新1年生の担当になると、入学式の計画と準備、1年生用の入学のしおりづくりがある。

6年生の担任になれば、卒業までの計画や修学旅行の下見や準備などをする。

卒業の記念に、学校へ送る記念品の集金の事や、たいへんなPTA役員の選出なども特に卒業学年はしんどいよ。卒業させた後の充実感はそれを上回るけどね。

大変な事ばかり書いたけど、嬉しいことはもちろんたくさんある

子どもの笑顔や、泣き顔、一緒に給食を食べるのも楽しいし、子どもがプールで泳げるようになったら、一緒に喜べる。

もちろん、仕事だけでなくプライベートも充実させないと、ただのワーカホリックになってしまうから注意だね。

先生をやって何年かしたら、一度時間をたっぷりとって海外でも修行に行くといいんじゃないかな。

今までの自分がいかに小さな事にとらわれていたかが、実感できるかもしれない。大切な事は、一度遠くから俯瞰してみると、見えてきたりするから。

プール指導もやりがいがあるね

大人と違って、子どもたちは初めての経験が多いから、どんなことにでも食いついてくるよ。ちょっとの工夫で、いい授業ができます。手間はかかるけどね。

子どもたちが卒業して、何年かのちに、町でばったり会うのも楽しい。なかには結婚したあと近くに引っ越してきちゃう子もいる。

自分が一番大切にしてきたのは、子どもたちが教室にいてゆったりと過ごせること。

先生の中には、授業中の姿勢だの、鉛筆のおき方や手の上げる角度まで厳しく言う人がいるけど、自分とは相容れないな。

力のない先生は、子どもに強要することが多いんじゃないかと思うね。

上の人たち(管理職)には、もっと厳しくしろだの、けじめをつけろだの言われたけど、子どもとの信頼関係がしっかりすれば、厳しくすることも、本当に必要な時だけでいいよね。

なかなかできなくて残念だったのは、子どもの能力に合わせて、進んだ課題を準備できなかったことかな。

学校は遅れている人には手厚いけど、何でもすぐに理解してしまうような子には、足踏みをさせるから。

でも、先生の力だけで子どもは成長するわけではないから、子どもたちの将来のための豊かな下地(植物で例えるなら、肥沃な土)づくりの一助になればいい。くらいの気持ちでいいと思います。
こどもたちが大きくなって、
「先生にこんなところをほめられたことがあったなあ。」
と、思い出してくれたらいいね。
「あのころが、一番楽しかったなあ。」
といってもらえたらいい。

先生の仕事は、歴史ある貴い仕事です。自分のためだけでなく、人のためになるように、いまから自分を磨き、いい人に出会い、旅を経験し、いい本を読んでください

こんな子どもにしたいという教育観のようなものを、いまからそのことを常に考えて、友だちと意見をたたかわせるのも、いいことだね。応援しています。

子どもの笑顔はなにものにもまさる

先生になりたい君へ” に対して1件のコメントがあります。

  1. BLACK EYE より:

    まっちさんちっす!

    ブログ開設されてたんですね!
    う〜ん、マンダム。

    …前職は大変であったと思います。学校行事からPTAさんとの連絡協議…子供達の様子…様々な事に目が回った事でしょう。

    でも一重に子供達の…人生の中のすばらしい一瞬を応援したのだと思います。
    後押しされた子達は今度は自立の為に自ら学んで行く事でしょう。

    「考えるな、感じるんだ。…たとえば月を指差す様に」

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