星新一の世界

時間がない時や、旅行の電車の中などで、星新一のショートショートを読むことが多い。
だいたい結末は、同じようだけれども、実に痛快。
「うまいなあ。」と感心する。
短い話の中に、あの面白さや、ユーモア、アイロニーなどをよく詰め込めるものだと思う。
登場人物は、エヌ氏などとしているが、これは時代が変わっても違和感がないようにするためだそうだ。

楽して金持ちになっても、幸せじゃなかったり、最後にしっぺ返しが来るのも、いい。
読者は、最後にはなぜか「ほっ」としますね。
著作は実に多いが、ここでは、少しずつ読み返して、わたしの好みの作品を紹介します。
興味が出たら、ぜひ読んでみてください。

誰かさんの悪夢 新潮文庫

これは、昭和56年度(1981)版。
もう40年近く前の文庫本です。
値段は280円。

空白の行動

いつの間にかポケットに高価なライターが入っている。
思い出そうとしても、思い出せない。
じつは、それは、盗んだもので、、、。

盗んだら、捕まるでしょう?
ところが、そうでもないんです。

問題の装置

ある男が裁判中に逆上し、精神病院に入れられてしまう。
そこであった男も、彼と同じようにある装置を発明していたのだが、、、。

彼の装置も、男の装置も、ある人たちには、相当邪魔なもの、、、。
ある人たちとは?

眠る前のひととき

エヌ氏は、会社の重役。
寝る前に毎晩やることがあり、それをして、スッキリして翌朝に備えるという習慣がある。
ある日、エヌ氏の所へ泥棒が入り、召使に化けるが、、、。

エヌ氏の所には、召使の三太夫というロボットがいて夜な夜な、、、。

安全装置

未来から来た男が、奇妙な銃を置いていった。
その銃は、危険が近づくと警報を鳴らし、引き金を引くだけで、命中するというもの。
山を吹き飛ばし、飛んでくるミサイルも破壊できるというしろもの。
しかし、ある日、邪魔な者を消そうと引き金を引くと、、、。

うまく活用できない実例ですね。

一本の刀

道端に刀が落ちている。
若者がそれを拾うと、なんと勇気と気力が湧いてくる。
自分が最強になったような感覚。
刀は、怪しく光り、若者は真剣勝負を申し出る。
ところが、、、。

若者は強くなったのでしょうか。

女とふたりの男

一人の女に二人の男が求婚した。
どちらが結婚するか、勝負をすることになるが、並の戦い方ではすっきりしない。
1年間で、どのくらい仕事が成功するかを競い、勝った方が彼女を妻とすることになるが、、、。

結局どちらの男が、素敵な人を妻にするのか、、、。
知りたいでしょ?

安全のカード 新潮文庫

これは割と新しい27刷。平成17年のものでした。
定価は438円(税別)
消費税がかかってくるんですね。

頭痛

青年はある占い師に
「あなたはたぐいまれな才能を持っていらっしゃる。」
と告げられる。
それは医者の才能。
その後、青年は、多くの人のあらゆる病気を治して、財を成すが、、、。

こんなにうまくいくはずはありません。
いつものど・ん・で・ん・返・し!
あります。

過去の人生

青年がバーで飲んでいると、バーテンが話しかけてくる。
青年は自分の人生が平凡であることを話すと、バーテンは、その人生を1週間ほど売ってくれないかと持ち掛ける。
承諾したその後、青年に不思議な感覚が、、、。
経験したこともないことが、夢みたいにぼんやりと思い浮かぶ。
何度もバーに足を運ぶうちにだんだんと深みにはまっていく青年。

親友のたのみ

ある青年のもとに親友が訪ねてくる。
かえったあとで、親友の家族からの電話が、、、。
実は、もう、親友はなくなっていたという。

親友は、青年に頼みごとをする。
それは、自分を死に追いやった上司への復讐。

この話はショートではありませんね。
15ページもありました。
久々の長編。

めぐまれた人生

ずっと高熱が続く青年のもとに、不思議な老人があらわれる。
薬をくれて、借金もなくなるように手を尽くしてくれる。
青年の人生は順風満帆。
結婚もし、人工授精で子どもも出来た。
老人の期待はその子を、、、。

これも長い話ですが、引き込まれていきます。

まとめ

今持っている星新一の本は、わずか11冊です。
他に読んだ作品は、図書館で借りたので、手元にありません。
1000以上のストーリーをこの世に残してくれた星新一は偉大ですね。
自分も、星新一のような短編で、面白いものを書いてみたいです。

こちらも面白いかもしれません。

星新一の世界” に対して1件のコメントがあります。

  1. BLACK EYE より:

    …ショート作品を連発するのだって凄いエネルギーを消費してると思います。

    長編スペクタクルを書くのも短編を描くのも、触媒となる知識が多くなければ物語に綻びが生じてしまってリアリティーに障害が有るのでしょうね…きついな。

    …自分は漫画で育った世代?で、今現在「大御所」的な人が下積みをしていた所を観て来たつもりだったけど、古くから有る小説家の人の苦労などからすれば…

    行と行の間を読むのとコマとコマの間を読むのは同じ事の様では有るんですけど、読む側の人の経験と知識で如何様にもなるのでしょうね…だから困る所でしょうね…

    …自分は昔、白土三平の「忍者武芸帳 影丸伝」が好きでした。

    好きなモノで語ります(笑)

    ワンピースのルフィーの様に…知らんけど。

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