自由研究って簡単です!

夏休みになると、親にとって頭が痛いのは子どものお昼ごはんと「自由研究」ですね。
とくに自由研究なんて、自由っていう名前がついてはいますが、そんな気のない子どもに研究させようとするだけで、大変です。
ほとんどは、本やネットで調べたネタを使って、親が主導でやっていると思われます。
だから、夏休みが明けて新学期になると同じような研究があったりします。
「小学生で、この研究は難しすぎるだろう。」というようなものも見られました。
だから、そんなに高度なものではなくて、その子の興味に合った、そこそこのレベルの物でさらっと仕上げればいいと思います。
自由研究の組み立て
大切なのは、研究の組み立てです。
必要な項目は、
①調べるきっかけ(理由)
②どのように調べたか(方法)
③なぜそうなるのかの推論(予想)
④集めたデータの解析(観察記録や数字、写真など)
⑤わかったこと(結論)
⑥まとめとこれからの展望
③④は、実験や観察を工夫していく作業で、繰り返します。

自由研究のテーマ例① アリの好物
研究テーマ例 (1)
「アリの好物は?」(仮題)ここは子どもらしいネーミングにする
①調べたわけ
暑い日に地面にアリがたくさんいて大きな虫の死骸を運んでいました。
「えさにするんだろうな。」
ということは分かりますが、アリはいったいどんなものを食べているんだろうと思って、アリの好きな食べ物を調べようと思いました。
②調べ方
アリの巣を掘って調べられないので、庭に少しずつ食べられそうなものを置いて、観察しました。
また、雨でも観察できるように、傘で雨除けを作りました。
置く食べ物は、大きさを同じにしました。
天気や温度によっても食欲が変わるかもしれないので、記録をしました。
③自分の予想
・虫の死骸を運ぶから、肉や魚は好きだと思う。
(ぶたにく、とりにく、牛肉、ソーセージ、ベーコン)
(ツナ缶、焼く前のサバ、おさしみ)
・アメや砂糖にも集まるから、甘いものも好きだと思う。
(角ざとう、アイスクリーム、ようかん、ガム、チョコレート、アメ、ジャム)
・あまい野菜も食べるかもしれない
(トマト、ピーマン、ゴーヤ、ねぎ、玉ねぎ、にんじん、キャベツ)
・うちの家族の好きなものも試してみる
(ちくわ、めんたいこ、パン、うどん、チーズ、カレー、バター、クルミ)
↑写真や表を作って、予想を立てます。
※アリがたかっている写真を撮って、何匹たかっているかを数えます。(数値化して棒グラフにする)
※上手くいかなかったことも付け加えるとよいです。(ほかの虫が集まってきたとか、鳥に食べられたとか)
④途中で気が付いたこと
アリはさとうが好きだと思ったけど、いつまでたっても集まらなかった。
でも、雨が降ってきてさとうがとけたら、たくさん来た。
【ひらめいたこと】
ぬれたものだと、味が分かりやすいのかもしれない。
どの食べ物にも水をかけて、観察してみよう!!!
自由研究テーマの例 発展型
このようにすると子どもも大人も楽しめる「自由研究」になると思います。
これがすぐに終わってしまったら、アリが嫌いなものを調べてみるのはどうでしょう。
大好物の周りに、嫌いなもので壁を作るとか。
例えば、
輪ゴムで囲む、
水路で囲む、
からしやワサビで囲む
お酒をまく
などです。
子どもの発想でいいと思います。
子どもの自由研究なので、はっきりとはわからない結論でもOK でしょう。
自由研究テーマの例② たねのかずしらべ

研究テーマ例 (2)
「たねのかずしらべ」
①調べようと思ったわけ
1年生の時に朝顔を育てました。
できたタネはちゃいろの袋に2個とか3個入っていました。
この前食べたサヤエンドウには4つの豆が入っていました。
どうしてタネの数がちがうのかなと思ったので、しらべてみました。
②しらべかた
すぐに手に入るものでタネが入っているものをしらべる。
レモン、オレンジ、グレープフルーツ、メロン、スイカ、マンゴー、ドラゴンフルーツなど
スーパーに売っている野菜やくだものの種の数をしらべる。
③自分の予想
くだものはタネが多いのと少ないのがあるけど、南の方で取れるくだものはタネが多いと思う。
日本の果物はタネが少ないと思う。
家族によって、子どもの数も違うように、果物の種類でタネの数はきまっているんじゃないかな?

このようにすすめます。
写真をとったり、タネを並べて数えたりするのは、楽しい作業です。
果物なら、家族そろって食べながら調べるなんていうのもいいんじゃないでしょうか。
メロンは何百もあります。
キーウイは、タネをとるのが大変でした。
めずらしい南国のフルーツもぜひ挑戦するといいと思います。
わたしは、小学3年生の子どもたち5~6人とで、この研究をしましたが、結論は出なかったです。
ただ、一緒に苦労して数えたり、おいしくいただいたりして、楽しかった記憶があります。
そのあと、時間があれば種をまいて、育てる試みも楽しそうですね。
アボカドの、丸くて大きい種を発芽させてみるなんてワクワクしませんか?

別に自由研究は理科と決まっているわけではありません。
社会科でもできます。
例えば、
・スーパーに出かけて行って、売られているものの産地をしらべる。(段ボール箱に産地が書いてあります)
・フードマイレージについて調べる。
・魚屋さんに売られている魚について調べる。
など、身の回りにたくさんの研究対象があります。
一番大切なのは、子どもが「面白い」と感じることです。
そうすれば自分でどんどん探求しようと思うはずですから。
知的好奇心を育てる試みとしては「自由研究」にも良いところがあると思います。
保護者の方は大変ですが。
…自由研究。
自分は小学生の頃、「雲の観察」と称して夏休み最後の日の空の一日を絵に書いて投稿しましたww自分はずぼらなんでwww
雲は空模様の中の…晴天下であれば食材の「ネギ」のような脇役で青い空に浮かぶ小さな物体なのに、荒れ狂う嵐の時はおどろおどろしい風体で我々を驚かせて来ます。
雲は青ひとつの中に色んな表情で出迎えて来ます。…時に落雷や強風、豪雨で人々の生活を脅かします。
悲しみを生まない為にも「雲」と仲良く成れたらなぁ…なんちて。
悲しい時、沈んでいるときには、雲を見ますよね。
ただ、眺めるだけですけど。
山の雲は霧なのか雲なのか、わかりにくいです。
気持ちが澄んでいるときに見る雲は、さわやかです。
沈む時にはどんよりします。
天気と気分はリンクしているのかも。
「お天気屋」なんて言う言葉もあるくらいですから。
…雲は変幻自在。
ブルース・リー師匠は…
「水の様に、成れ」…と言ってた事を思い出します。
天翔ける龍が駆け登り、雨雲を作らせ、降らせた雨滴が岩をも穿(うが)ちます。
恵みに成るの雨…貫く雫(しずく)…
神なるチカラ、思い知らされます。