理科自由研究!すごネタ

「自由研究」の目的は、立派な研究成果ではありません。
小学生が、研究する事なんてたかが知れていますから。
自然の事象や生き物に関心を持って、
「なぜかな?」
「どうなっているんだろう?」
などと疑問を持ったところが出発点です。
だから、親たちが無理やりに
「これをしらべたら?」
などと、準備してきたものを提示してやらせようとするのは、文字通りの「ヤラセ」になってしまいます。
ヤラセにならないように気をつけて、
「子どもがノッてこなかったらてしかたがない」
くらいの気持ちで臨めばいいと思います。
親がムキになって、研究のお膳立てをして、賞をとったって、子どもは嬉しくないんです。
成果を急ぐと、ろくなことになりません。

植物に例えると、育つ足元(大地)に栄養をつけ、成長するための肥やしにして、根っこを強くしなくては、その後の伸びは期待できないと思います。
植物も、育つには必要な栄養や元素があって、一番少ない物の範囲までしか成長しないといいます。
(リービッヒの最小律、またはドべネックの樽を参照のこと)
ちょうど木のタルの一枚一枚の板が、植物の栄養の条件とすると、そこに水を入れた時に水の入る高さは、最も低い板の高さになるという例で説明できます。(タルはもともと同じ長さでつくりますが、ここでは説明のためにそう考えます。)
ヤル気が出る自由研究のテーマ
「ヤル気」を育てるための自由研究でないといけません。
だから自ずと、子どもの興味が向くようなものをチョイスする必要があります。
ここではヤル気が出る自由研究のテーマ例を提案したいと思います。
提案① カタツムリのウンチしらべ

どこにでもいるカタツムリは普段、何を食べているのかしっていますか?
ブロック塀にくっ付いていることもありますが、ちゃんとした訳があるんです。
ニンジンをエサにすると、オレンジ色のウンチが出ます。
いろんなものを食べさせて、ウンチの写真を撮ることから、だんだんにカタツムリについての疑問が湧いてくると思います。
カラの近くに穴が開いているのも、子どもは見つけるでしょう。
つのが出たり、引っ込んだりするのも、不思議に思うはずです。
それらの疑問を吸い上げて、研究を広げたり深めて行ったりするのはどうですか?
提案② ダンゴムシのIQしらべ

ダンゴムシもすぐにつかまえることができる身近な生き物です。
ダンゴムシは、学習能力が高く、迷路をクリアする時間がどんどん短くなります。
短い迷路から複雑なものまで、子どもたちの発想で迷路をつくり、時間を測って「IQいくつ」なんて付けたら楽しいですね。方眼紙で迷路を作れば、ダンゴムシが歩いた距離が測れますし、何回曲がったかで、IQを決めたりすればいいと思います。動画でとっておけばダンゴムシが行ったり来たりしたことも記録できるので、後のまとめに有効です。
研究のためにはたくさんのダンゴムシを飼う必要もありますので、育てているうちに脚が何本あるかとか、色の違いなんかにも気づくと思います。
提案③ 大きいシャボン玉を作るには

子どもは、シャボン玉が大好きです。
シャボン玉で遊ばせると、液がなくなるまで飽きずに熱中するものです。
大きいシャボン玉は、どうやったらできるんでしょうか。
大人でもやってみたくなる大きいシャボン玉を作る研究。
砂糖を入れるといいとか、のりを混ぜるとか、いろいろな説がありますが、ネットで検索するとヒットするかもしれません。
遊びながら、自由研究ができるいいテーマじゃないですか?
くれぐれも記録をお忘れなく。夢中になりますから。
提案④ 砂糖の七変化(仮題)

砂糖はいろいろな料理に使われていて、温度や混ぜるものによって、色や形が変わります。
カルメ焼きは、砂糖と重曹があれば、家でもカンタンにできそうです。(おたまを一つダメにするかもしれませんが)
べっこうアメも、作ったらはまります。
菓子パンに乗っている白くて甘いフォンダンも、温度を変えるだけで出来るようです。
温度によっていろいろなものに変わる砂糖について研究してみては?
砂糖を使ったお菓子作りにも発展しそうです。
※甘いので食べ過ぎに注意しましょう。
おわりに
身のまわりにあるもので、自由研究は十分にできます。
海の生き物を研究するとか、ハムスターを飼育するとかだと、考えただけでも気が遠くなってしまいそうですが、もっと気楽にあそびながら、楽しみながら研究をしたらいいと思います。
生き物を飼って研究、記録をしていくなら、世代交代のはやい生き物を選ぶとよいと思います。
おすすめは、しませんが、ショウジョウバエなんかすぐに成虫になり、どんどん増えます。(ちょっと気持ちが悪いですが。)