NO BOOK,NO LIFE.


自分は読書家だとは思っていないが、長い年月でだんだんと集まってきたので、引っ越しの時にそれらを梱包するだけで、うんざりした。
中には買って損したと思う本もあれば、これだけは手放せないという一冊もある。
そんな中から自分も少し読み返しながら、紹介していきたいと思う。
漱石先生と白洲次郎
尊敬する人なんていうと、恥ずかしいやらくすぐったいやら、どこかしっくりこないが、自分の生き方や行動様式に影響を与えている人だと思う。
困った時や迷って何か選択しなければならない時に、あの人だったらこうするだろうと思ってその通りに決断する。
自分にはそういう人が二人いる。ひとりは、夏目漱石 もうひとりは、白洲次郎 である。
どちらも面識はないし、話をしたこともないが、自分の中では人生の師である。
習ったこともないのに、漱石先生 と呼んでいる。白洲の方は呼び捨てにして申し訳ないが。
白洲次郎の流儀
白洲次郎について書かれている本を読み返すと、いつの間にか時を忘れる。
もう知っている事なのに、その人柄や見識、自分の信念を貫き通す強さ、そして優しさで胸がいっぱいになる。
使っていた道具や、当時着ていた服など、どれも選びに選んだと思われるものばかりである。
白洲次郎について知れば知る程、好きになる。好きになる以上に、男として人としてその魅力に惚れるようになること間違いなし。そんな男だ。一度でいいから話してみたかったなあ。
彼は若くして田舎へ引っ込んでしまったが、自分もそうして自分の食べるくらいのものは自らの手で作りたいと思う。

・風の男 白洲次郎 青柳恵介 新潮文庫
・白洲次郎の生き方 馬場啓一 講談社文庫
・白洲次郎の流儀 白洲正子ほか 新潮社
・白洲次郎 白洲正子ほか 平凡社コロナブックス
下の太字の二冊は、写真も多くて読みやすい。
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