ログハウスに住もう【ログハウスを選ぶ10の理由】

家は3軒建てて、やっと納得するものができるとも言われます。
でも今の世の中、一生のうちに家を何度も建てられる人はそう多くはないでしょう。
新築の家は、気持ちいい?
どうせ建てるなら、納得するものを建てたいですね。
自分も若いころ、狭い借家に住んでいたのを見かねて、建て売りを紹介されたのですが、買うつもりはありませんでした。
建てるなら自分で納得のいくものにしたかったから。
土地は買わずに借地権のものにしました。
75坪で、保証金が500万、毎月5万円の支払いでした。
75坪というと、小さな建て売りの家2件分の広さです。
「レンガの家にしたい。」
と、建築会社の人に伝えると、日本ではあまり例がないとのこと。
それに、全部レンガだと、億近くなるようなので、あきらめて、従来工法にしました。

大きさや間取りなどは、自分簡単なものを作って渡したところ、ほとんど問題がなく、ひとつの北側の部屋だけ窓をもう一つつけないと、基準に満たないとのことでした。
建てようと思ってから、2カ月足らずで決めなければならないことがたくさんありました。
厚さが5cm以上もあるカタログを何冊も渡されて、毎晩おそくまで、思案しました。
壁紙選び
・・・素材が紙、ビニールなど色々あり、迷いました。麻を使った高級なものを、階段やエントランスに使いました。
サッシ選び
・・・・外壁を深緑にするので、白の上げ下げする窓を選びました。洋館風です。
風呂のユニット
・・・風呂は、1.25坪のユニットバスを選びました。2階に設置です。
キッチン
・・・キッチンの色と流し台などの配置を決めました。
電気工事関係
・・・コンセントの位置と数、照明器具を選びました。床にもいくつかポップアップするコンセントをつけました。
ガレージ
・・・クルマが2台収まるビルトインガレージにしました。電動シャッター付です。
部屋
・・・一階は8畳の部屋を4つとトイレ、2階には8畳を一つと、キッチン、バス、トイレにしました。それぞれの部屋ごとに壁紙と照明を選定。床の材質と、色合いも決定しました。
屋根
・・・屋根のカタチと、素材、そして色を選びました。
その他
・・・インターホン、テレビアンテナ、クーラー、外の水道、ガレージの水道、外灯、冷蔵庫用の排水、冷蔵庫用の蛇口、洗面所のユニット選び、収納スペースなど
これらを短い時間に決めたので、後から変更したくなるものはいくつかありました。
予算の関係で、外構は自分でやることにしました。
上物(建物)の総額は3000万円くらいでしたが、毎ボーナスがほとんどなくなり、不自由な生活が始まりました。
家を得て、失うものも多いですが、それでも家を建てますか?
新築の家を建てることを目標にしている方は、多くいらっしゃると思いますが、やめたほうがいいです。
そう断言できるわけは、経験したから。
家と引き換えに、失うものが多いです。
子どもが増えても生活が困窮します。
クルマが壊れて、買い替えるのも大変になりました。
新車を買うのと似ています。
新車も気持ちがいいです。
家ももちろん、新築はイイです。
世間は、新築の家を建てれば、認めてくれます。
親も、一人前になったと思うでしょう。
でも、そんなつまらないことと引き換えに、できなくなることが数多く出てくるのです。
一番の問題は、産児制限をせざるを得なくなる事。
家は、新築じゃなくたっていいし、借家でもいい。
でも、家を持つために子どもをあきらめるのは、本末転倒です。
HOME より HOUSE が大切になるのは間違っています。
入れ物よりも、中身が大切。
持っているモノよりも、何を考え、何をするかが大切。
貧しくても、宝がたくさんいる方が幸せ。
そう思いませんか?
ログハウスにたどり着くまで

1980年代から、ログハウスに興味があり、雑誌も気が付くとタイトルが変わっていたりしましたが、たびたび購読していました。ログハウスは、確かに魅力的だけど、値段も高いし、自分には絶対無理と思っていました。
家を新築で建てて、しかも、5LDKで、庭にラブラドールが2匹もいて、周りからは何の不満もなく映った事でしょう。
子どもも、7人いて、笑い声がたえず、みんな健康だったし。
ガレージにはオープンカーが2台。
多い時には子どもの数だけクルマがありました。
子どもたちが免許を持ったら、一人に一台ずつ、プレゼントをする計画でしたから。
これはお金持ち以外の何物でもないでしょう。
でも、物がたくさんあっても、何だか満たされない感じ
息子が、18で亡くなった時から、歯車が動き出して、少しずつ狂い始めて、次の年には、もう一緒に住まなくなっていました。
いろいろあって、家は元の奥さんに渡して、クルマはすべて処分しました。
借金取り立ての電話が勤め先にもかかってくるような始末でした。
でも、気持ちは楽になっていました。
持ち物といえば、本と雑誌と自転車3台。

住むところがないので、居候して5年、さっさと仕事をやめてその退職金で、中古のログハウスを買いました。
長年の夢がかないました。
でもそのログハウスは建設途中のもので、階段もなければ、床板も一部は貼っていないものでした。
ガラスは2か所も雪の落下で割れていて、床じゅうネズミの糞だらけでした。
家の中には、コウモリも飛んでいる有様です。
「まあ安いから仕方がない。」
とあきらめて、ひとりで修理や掃除をしました。
電気は来ていましたが、水道もガスもなしです。
いまだにそうです。でも、時々
「どちらもあれば、楽だろうなあ。」
「風呂も入れるし、寒い時にも湯がすぐに沸くから便利だなあ。」
って思います。
ひとりになった日から、楽をしないって決めました。
だから、未完成のログハウスは、自分にはぴったりでした。
周りの人からは、「だいじょうぶ?」と心配されます。
でも、心が健康になっているから、大丈夫です。
長い道を、手で雪かきしていても楽しいです。
重い水を運ぶのも平気。
薪割りも、楽しめます。
周囲の自然が自分を後押ししてくれています。
必読【ログハウスを選ぶ10の理由】
ログハウスは、最高の住処になります。
周りが山だったりしたら、もうこの上ない幸せです。
決して住宅街にあるようなログハウスには手を出さないほうがいいですね。
チェーンソーを使ったり、薪割りをしたりしたら、騒音で文句を言われますから。
どうせ買うなら、ログハウス。
その理由は、たくさんありますが、かいつまんでいくつかを紹介します。
①ログハウスは地震に強い
ログハウスは、足で柱をけっても、壁をけってもびくともしません。
もちろん、地震が来てもログハウスだけは生き残るでしょう。
わが家も、自信が来ても、ゴンという音だけです。
水をこぼしてもサッと吹けば大丈夫。
家を囲っているログが、湿度を調節してくれるので、加湿器は必要ありません。
②ログハウスは火事に強い
もし火事になっても、芯の部分までは燃えません。
これはログハウスのメーカーも、強く推しているところです。
まあガソリンをたっぷりまいて燃やしたらわからないですけどね。
③ログハウスは夏涼しく冬は暖かい
標高の問題もありますが、わが家は1340m。
100m高くなるごとに気温は0.6度下がる計算なので、低いところと比べると7~8℃涼しいです。
都会が36度なんていう時でも、わが家は27度くらいです。
やまのなかなので、空気も澄んでいて、木陰に入ると真夏でもひんやりします。
もちろん、クーラー要らずです。
④ログハウスは長持ちする
定期的なメンテナンスは必要になりますが、それはどの家でも同じこと。
自分でなおしながら住めば、100年、200年は持つと思います。
自分たちよりも長生きです。
⑤ログハウスは環境にやさしい
無垢材をくみ上げて作ったログハウスは、天然のものが多く使われています。
そのため、土にかえります。腐ります。
計画的に植林と伐採を行えば、木材は半永久的に利用が可能になります。
燃やすまでは、二酸化炭素も封じ込めておけます。
⑥ログハウスでは、ゆったりと過ごせる

柱に金具を取り付けて、ハンモックを楽しんだり、家の中にブランコを設置することだってログハウスでは簡単にできます。
ロッククライミング練習用の器具を壁につければ、さらに楽しそう。
木材に囲まれていると、気分も落ち着き、気持ちにゆとりがうまれます。
⑦ログハウスはウッドデッキを楽しめる

ログハウスならウッドデッキがお似合いです。
ゆったりとした気分で、朝の一杯のコーヒーもまた格別。
朝食をデッキでいただくなんていうこともアリですね。
夜は夜で、ライトアップしてディナーは、いかがでしょう。
おいしい料理が更においしく感じられます。
わが家では、BBQの時にウッドデッキの出番になります。煙を気にせずバンバン焼けます。
おいしくて、アルコールの飲み過ぎには注意しています。
⑧ログハウスでは薪ストーブを楽しめる

ログハウスの家で、冬にエアコンなんて、超もったいない話です。
ぱちぱち燃える火を見ながら、長い夜を楽しむなんていうのもしゃれた楽しみ方だとおもいます。
鍋をかけておけばいつの間にかシチューやポトフの出来上がりです。
⑨ログハウスに暮らすとDIYが好きになる
釘を打ってもびくともしませんから、ログハウスに住んだら、自然と何か自分でつくりたくなってしまいます。
棚や靴入れ、テーブル、BBQ用のいす付テーブルなんかはツーバイフォー材で、簡単に作れそうです。
⑩ログハウスの中古が安く出ている
新品のログハウスを建てるとなるとそれなりの出費は覚悟しなければいけません。
土地を含めたら、住めるようになるまでに、3000万円以上はかかるのではないでしょうか。
ログハウスのキットも、安く売られていますが、これは家だけの話で、基礎工事や電気・水道工事など含めたらキットの倍以上かかるはずです。
それならば、いっそのこと中古のログハウスはいかがでしょう。
電気・水道・・風呂など全部ついて破格の値段で売りに出ていることもあります。
ちょっと狭かったり、立地が悪かったり、リゾート地の区画内だったりすることもありますが、一からすべてを建てるよりも、リーズナブルです。
まず住みたい場所(地域)を選び、建物の大きさを選び、予算金額を決めれば、結構たくさんの物件が探せると思います。
仕事をやめて、移住したら、ログに住む夢はかないますよ。
ちょっと前に踏み出せば、違った世界、素晴らしい毎日が待っているのになあ。
下のBIGBOXのガレージはイイと思います。「タリーB」というモデルで、キットですが、自分で組み立てれば250万円位で全て完成できるんじゃないかな。クルマが2台入ります。
キットじゃなかったらきっと、500万じゃすまないかも。
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Home より House が大切なのは間違ってる…
深い…
いくら豪華な新築を建てても5年〜15年で温水器やボイラーが音(ね)を上げ、早ければ屋根から雨水が滴ってくる…20年で土台の腐食やひび割れが…水回りもおかしくなってく…建築物は水に弱い。当然火にも。
大昔の茅葺き屋根の農家さんの家とか凄く長持ちですよね…屋根はトタンをひいてますが築100年以上とか有ったり。
以前、岐阜の白川郷に巡礼の旅(笑)に行った時、とても懐かしい感覚になれた事を覚えてます。…少しテーマパーク的な感じも有りましたがww
最新の建物を良しとするのか…進化はしていてそれも良しですが、自分的には昔ながらの…過去から現代に生き残る建築手法に称賛と感服と「善し」とする感動が有ります。
時を越えられるモノが生き残る。
…目先の事にとらわれず、人が永遠を信じて生きていくことがフューチャーに感じます。
人が、家族が大事…その気持ちが大きくなって国家の礎になってる筈です。
難しくなっちゃった…要は居心地ですね(笑)
いろいろな街で、古い建築を見かけます。
旧何何家住宅などとあり、瀟洒な佇まいの木の家に思わず見とれてしまいます。
たいていは、資料館のようになってしまっていますね。
税金がバカにならないのでしょう。
本物を残すには、その方法しかないのかな?
本物の建物は、いいです。
使っている材もデザインも、雨どいでさえも銅で、緑青の美しい色が冴えます。
百年、二百年を、見越して計画する事が大切ですね。
とくに公共施設は、ちゃちではだめでしょう。
いい物を作らないとね。
たとえお金がかかろうとも。
…松本市のあがたの森の旧制松本高等学校の建屋は好きです。
自分が小学生の時の一年間程度(その後すぐに鉄筋建築に改装となっちゃいましたね)だけ古い建屋で過ごしたあの時の感動が蘇ります。…床の雑巾がけした時に木のささくれが手に刺さったことも思い出してしまいます(笑)
二階へと続く階段が左右から上がってひとつになって行くのも好きですね。
日本独自の建築手法を使って洋風に仕立てた建物とかなんだかシビれます。