捕らぬ狸の皮算用(バイク編)

以前からお世話になっている猟師さんと話をした。いろいろな経験をしているので話のスケールが大きくて面白い。
遠くの農家で畑にバイクが捨ててあったので、そこのおじさんに聞くと
「もう乗らねえから、乗って行っていいぞ。」
といわれて、そのバイクをもらい受けることに。
でもまだ中学生だったので、友だちと交代で長い道のりを押してきて、自宅の納屋で走れるようにいじった。何日もかけたようやく走れるようになった時には、嬉しさがこみあげてきた。
という話や、
バイクを盗んで散々走ったけど、始末に困って、川の中にバイクを叩き落してやった。その川は温泉が流れてくる川で、鉄なんか直ぐサビてしまうから今頃はもう影も形もないだろう。
なんていう話。
そんな話をしていると納屋のはずれの方に、一台の緑色のバイクを発見。
「これは、どうしたんですか?」
ときくと、
「昔、借金のカタに取り上げたやつなんだ。キャブを外して、草刈り機に取り付けたから、タンクも外れたままだ。」
「これ、捨てないで、取っておいてくださいね」
というと、
「もういらねえから、もっていっていいぞ。」
との答え。それを聞いて心臓がバクバクするのがわかった。
後でよく観察すると、カワサキのKL250Gというバイクで、スーパーシェルパっていうやつらしい。たぶん1997年~2002年位のモデルだと思うけど、修理して乗りたいと思った。

ネットでこのバイクについて調べてみると、名車とは言えないようなモデルだった。
よくあるトラブルとしては、オイル漏れ、速度センサーの故障、始動しにくくなるなど多くの問題を抱えていた。いわゆる持病を持っているバイクだ。
毎日どうしようかな?と考えている。新しくキャブを買うと結構いい値段するし、タダでいいよと言われても、酒のひとつも持って行かないと申し訳ないし。
書類がないから名義変更できそうにないし。
てなわけで、あげると言われてから、もうかれこれひと月は経ってしまって、
「なにぐずぐずしてんだろ。」
問われながら、自分の行動力の乏しさに情けなくなる。
行動あるのみ。
明日、知り合いに軽トラ借りて、もらいにいこう!
ロープの縛り方も習わないといけない。たしか南京しばりだったかな?
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