庵で囲炉裏【IORI DE IRORI】

家の前に空いているスペースがあります。
軽トラの2台分くらいの大きさだから、四畳半くらいの広さです。
もう少し崖を削れば、六畳くらいの広さもとれそうです。
ここに、趣味の小屋(庵)を建てる計画をしています。
洋風の小屋もいいけど、あえて日本の明治時代風の小屋にしたい。
名前は「〇〇庵」
と付けます。
一人で自分と向き合う所にすると「自問庵」
みんなで楽しむには「有楽庵」
きびしい冬を乗り切る「仙人庵」
いろいろ考えるだけで、楽しくなってきますね。
屋根は茅葺き?

屋根は、どうしようか、迷います。
理想は茅葺屋根ですが、技術的に問題あり。
それなら
杉の板を葺いて、石を乗せるか?
木の皮を貼っていくか?
迷います。
中は囲炉裏で
中には囲炉裏と、畳の休憩場所
入り口は、三和土(土間)にします。
電気は引かず、ランプをともします。
もちろんサッシもなしです。
水は大きなかめに貯めて使います。
ひしゃくで鉄瓶に汲みます。

囲炉裏には、自在鉤をつけますが、自作で魚のカタチなんかを彫ったらいいですね。
囲炉裏は正方形と長方形が考えられますが、狭いので正方形にします。
広さは畳半分くらいで。
盃や皿などが置けるように、ふちに幅広の木を付けます。
写真のように、畳ではなくゴザもイイ感じですね。
川で取った魚を灰に刺して、焼きます。
しっかりした五徳も必要ですね。
雰囲気づくりに味噌や塩は小さいかめに入れましょう。
入り口には縄のれん。
プラスチックやビニール製品は置きません。
ライターもダメですね、マッチです。
灰皿も陶器のでかいやつで。
便所はどうしよう
トイレはどうしよう。
ポットン便所は汲み取りが必要になるし、水洗というのも合わない。
やはり溜まったら自然に土に還るようにするほうがいいでしょう。
だから、拭いた紙は別にしておいて、燃やすことになりますね。

外にトイレを作るのもいい案かも。
光を入れる窓は?
窓が一番肝心です。
いい感じの外観でも、窓の時代感が違っていると、ちぐはぐになります。
はめ込み式の、蔵についているようなのが、いいかな。
夜は、ランプもいいけどロウソクの灯りもいいですね。
暖を取るのに薪ストーブも必要?
囲炉裏だけでは、夏場はいいですが、雪が降ったら、凍えます。
薪ストーブは、無いほうがいいですが。
でも必要な時に設置できるように煙突穴だけ準備しておくということでいかがでしょう。
土台はゴロゴロした石を敷き、その上に砂利をまいて、柱の位置になるところに座りのいい大きい石を置きます。
柱を立てて、壁を作り、屋根をのせたらできあがり。
文字で書くと簡単です。
壁は土壁にしたいし、屋根は前述のように思案中だし、ドア(戸)もどんな形にするか決めていません。
丁番はなるべく使いたくないんです。
ガラガラという音を立てる引き戸にも、戸車は使いたくない。
本当は釘も自分でつくりたいくらいです。
古い建具を活用するのもいい。
自然のものをとってきて使って、壊れたらまたなおして、長く使いたい。
こんな「庵」なら、泊まりたくなりますよ。
外国の方も興味を示すかも。
…トイレ事情は大変です。
…大昔の自分の生まれた生家は。
家から離れた恐らくポットン便所で夜行くのが怖いのをなんとなく記憶してます。…あまりにも幼少の頃の話なので用を足した事なども覚えてはいません。…が、お風呂は五右衛門風呂で足板をわざわざ沈めていたのはなんとなく覚えています。…滅茶苦茶熱かったかも〜てってって〜♪
当然、トイレの排出物は農家の家なので肥やしになっていたのでしょうね。
…汚いモノで有ってもなんでも自然の力では清いものに生まれ変わります。
目の前に有るもの…汚い、キレイという価値観より巡りめぐって巡回するものなのだ…との認識をもって事に当たらなくては…
広い価値観と時間軸がなければ、ほんとの喜びに到達出来ないかもしれませんね。
とかなんとか。
…てってってー♪
そういえば、便所っていう所は暗くて、汚くて、怖い所でした。
小学校の便所も、花が飾ってあって、
そこでなくなった子がいたなんて言う噂もありました。
木造校舎の離れたところにある便所では、怖くてウンチできなかったですね。
それに比べたら今のトイレは、明るくて清潔感があります。
不浄な感じはなくなっていますね。
…昔、ジブリ映画で「千と千尋の神隠し」ってアニメ映画があって…
腐れ神様を丁重におもてなししろ!って成って薬湯に浸からせたら実は…凄く尊い神様だったとのエピソードが有りましたよね。
「汚ならしい」っていう事が勝手な価値観で、そうさせたのは回りの人の浅い考えだと思わせるエピソードですね。
やはり巡回のサイクルを勝手な思い込みと無責任で止めようとするのはいかがなものか?…と、思います。
自然に甘えるのは人間の常でありつつ、度を越して仕舞えば怒られるのは当然の摂理。