レンゲソウに思う

わたしは、シロツメクサやカスミソウのような花を好みます。
ダリヤとかシャクヤクのような花は、綺麗とは思いますが、好きではないです。

女の子を見て、いいなと思えるかそうでないかは、見た瞬間に決まります
だからこれまで、はじめて会って、第一印象で「好みではない」と思った子を、だんだんに好きになることはありません。
たとえ性質が素晴らしくても好意を持たれていても、ナイスバディ―でも。

外国の人を見ても、美しいとは思いますが、花で例えるとダリアの類なんです。
自分は、日本的な美しさ、日本的な魅力に弱いんです。
桔梗のような花もいいと思います。
今の季節だとフジの花
いい香りがしますね。日本的な奥ゆかしさを感じる香りです。

外国の人は、香水の香りというか、とにかく匂いに鈍感な感じが否めません。
これは、個人的な、極めて偏狭な物言いですが、そう感じてしまうのです。
顔から来る印象も影響するのかもしれません。

日本的な、着物の似合う、黒髪の、うなじの美しいひとにひかれます。
肌の色は白くても浅黒くてもかまいませんが、きめが粗いのはNGです。
やせ過ぎは苦手です。
ちょっとポチャッとしていて、首は細くて、なで肩でないのがいいなと思います。

最初のひと目ぼれ

まだあげ初めし 前髪の
りんごのもとに 見えし時
前にさしたる 花櫛の
花あるきみと 思いけり

島崎藤村「初恋」より

その人とは、中学2年の時に初めて出会った。
同じクラスで、出席番号も同じだった。

自分は中1の3月、遊んでいて鎖骨を折って学校を休んでいたから、中2になってしばらくしてから、学校に行った。

ひとめぼれだった。

話しかけられると、目が合わせられなかった。
自分の耳が熱くなるのを感じた。
話しかけられている内容が聞き取れず、
もっと、しっかりしたかったけど、自分はその人よりもはるかに子どもだった。

れんげそう 広い野原で のびのびと 今は咲けない 自然の中で

その人は、国語が得意だった。
上のレンゲソウの短歌は、その人が作ったものだと記憶している。

クラスでどの歌がいちばんいいかという投票があって、この句が最優秀になった。
自分でつくったわけじゃないけど、うれしかった。
この時も、耳がかっとなって熱かった。

その人と自分は、なぜか同じクラブに入った。
赴任してきた音楽の先生が新しい部を立ち上げるために多くの人を勧誘したから。

自分もそこに入って、なぜか部長になった。
先輩がいなかったのと、男子が3人しかいなかったというわけで。

合唱の練習の時には、ソプラノのパートの一番前にいるその人に釘付けだった。
毎日の練習が、楽しくて、夢のようだった。

その人の普段の話し声は、個性的だった。
いつも髪をしばっていて、丁度良い長さの髪が両肩に座っていた。
たまに、一つに束ねて片方に流すと、それはそれは美しく、魅力的だった。
とはいっても、淡い恋だったから、変な行為のおかずには、なりえなかったが。

愚かな事に、自分はその人に自分の気持ちを告白した。
「ありがとう。」って言われた気がするけど、
「貴方はまだ子どもなのよ。」
って言われたような気がした。
自分がガキみたいに笑っている姿が、気になったらしい。

その日から、自分は人前で歯を見せて笑うのをやめようと努力した。
ニヒルな男になるのだ。
気持ちを出すことが怖かった。
だから、あの日から自分は心のドアを何枚も閉ざし、鍵を捨てた。

1年間は瞬く間に過ぎて、自分は学区にできた新設の中学校に転校した。
今の学校に残るか、転校するかの選択はできたが、転校を選んだ。

人の前では、
「多くの友だちをつくるためだよ。」
と、カッコつけていたが、実際は逃げたのだ。その人から。

何カ月かがすぎて、風の便りで、その人も転校したことを知った。
父親の仕事の関係で、神奈川県に引っ越したらしい。

つてを頼りに、住所を知った。
電話番号もきいた。

何日もかけて、手紙を書いた、
それはラブレターではあったが、好きだというようなことは書かなかった。
ただ、一緒にいた時が楽しかったことを書いた。

その人のおかげで、部長のつとめが果たせたことや、そのひとがいるから、みんなに元気が出て、明るく活動できたというようなことを長々と書いた。

しばらくして、返事が来た。
花柄の封筒に、2~3枚の便箋が入っていた。
「ああ、この字だ。」
その人だとはっきりわかる文字がそこにあった。
決して上手とは言えないが、丁寧に書かれたことが見て分かった。

手紙の内容は、転校先の学校の事や家の近況だった。
少しだけがっかりしたけど、うれしかった。

慌てて手紙をあけたので、開け口がボロボロになっていたが、その隙間から、文字のようなものが見えた。

そっとめくってみると、のりしろの奥に、
「I like ****」
わたしの名前がそこに。

15年の人生の中で、これほど感激したことはなかった。
それまでに閉まっていたいくつものドアが、音を立てて開いたような気がした。

急いで、返事を出した。封をする前、のりしろの上の方に、
「I also like you」
と書いた。その人と同じように。

気持ちが通じたことが何よりうれしかった。

一度は嫌われたと思って、普通に接していたのが幸いしたのか、何か月か一緒に活動して、自分のよさを認めてくれたのか、とにかく気持ちが通じたのがうれしかった。

何か月か後には、暑中見舞いも来た。

やがて、高校生になり、忙しい日々が続いた。
ふとしたことから、その人が夏休みに久しぶりに友達のところへやってくるという話を聞き、心待ちにしていた自分は、その人にいいところを見せようと、現場のアルバイトを何日か経験し、小銭も稼いだ。
いいところを見せたくて。

久しぶりに会ったところは駅前の飲み屋だった。
座敷で見たその人は、初めてあった時よりも、大人になっていた。

小学生の頃から梅酒を盗んで飲んでいたけど、その日は調子に乗って、飲み過ぎた。

美しいその人と一緒に飲んだのは、それが最初で最後。

1年もしないうちに、その人が結婚したと聞いた。
まだ高校生なのに。
友だちと一緒に飲んで、泣いた。
そいつもその人のことが好きだったらしくて、二人で泣いて、二人で吐いた。

「もう恋なんかしない」
と、歌のセリフのようなことを思って、心の鍵をしめた。

それから、人を好きになることはなかった。
結婚は考えなかった。

大学に入るまで2年も浪人したから、もう気持ちは修行僧のようだった。
あらゆる煩悩を打ち払って勉強に集中した。

「いまごろはもう赤ちゃんが生まれているんだろうなあ。」

なんて、その人の事をいつも考えて、勇気がでたし、がんばれた気もする。

何とか学校に入って、いいなと思う人は何人かいたが、その人と比べてしまって、あと一歩が踏み出せない。

何年かたって、大学も卒業するというちょっと前に、ある人といい仲になった。
かわいくて、結婚も考えていたけど、結局この人とは一緒にならなかったが、
自分を男として認めてくれた人だった。

そして、自分はついに結婚した。妻は、飾らない人だった。普通の女の子と違って、風変わりな格好をしていた。

「子どもの匂いが嫌い」

なんて言っているくせに、学校に勤めていた。
妻は、子どもをたくさん産んでくれた。
二男五女。合わせて七回も出産した。
もちろん夫の助けもないと、大変だけど、産んでくれて感謝している。

妻とは24年間くらい夫婦でいた。
ある事件がもとで、とは言っても、自分が100%悪いのだが、離婚した。

妻と結婚した年、その人から来た手紙を破り捨てた。
暑中見舞いはまだどこかにあるかもしれない。

二度目の一目ぼれ

その事件の内容は、伏せておくが、何十年ぶりかで、自分はひとめぼれをした。
それが、今の奥さん。
「この人だ!」
と思った。
あの人に感じがよく似ていた。顔も体つきも声も、、、。
優しくて、包容力があり、美しい。
理想の人だった。
もう一緒にいて10年以上になるが、いま奥さんに恋をしている。

ラッキーアイテムは、黄色いバラ。

全力で恋を

子どもたちには、いろいろな経験が必要だと思う。
学校で習うことは、ごく狭い範囲のこと。

人間関係や恋愛のことについては、教えてくれない。
だから、まちがってしまうし、躊躇しがちになるし、臆病にもなる。
まちがってもいいけど、弱気にならないで、思い切りぶつかってほしい。
自分の保身や、体裁、世間体を気にしないでほしい。

全力で、恋をしよう。
物事には適時というものがある。
STRIKE WHILE THE IRON IS HOT.
若いうちに恋をしよう。たとえしくじっても、いい。
できなかった後悔より、してしまった後悔の方が価値があると思うから。

レンゲがたくさん咲くのを見るといつも、甘酸っぱい思い出がよみがえる。
自分の大切な、FIRST LOVE

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レンゲソウに思う” に対して5件のコメントがあります。

  1. BLACK EYE より:

    しろつめ草の花が咲いたら、さあ、行こう、ラスカ〜ル

    ロックリバーには愛がある…はず。

    1. match より:

      ラスカルの主題歌も、出だしのところがいいですね。バンジョーかな?

      1. BLACK EYE より:

        そうそう…バンジョーの軽快な音色…なんかいいですね。

        音楽って喜びも悲しみも表現出きるから素晴らしい(笑)

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