アーミッシュって知ってますか?

AMISH(アーミッシュ)は、21世紀の今でも昔ながらの生活様式をかたくなに守って生活する一派です。
電気を使わず、クルマも所有しない彼らは、キリスト教を信仰し、現在の人口は30万人程度。
平均の子どもの数は7人と、子だくさんで、20年で人口は2倍になる計算です。
アーミッシュの価値観
アーミッシュの大切にする価値観は「謙虚」「質素」「簡素」です。
ことさらに飾ることを良しとしません。だから女性は化粧をしませんし、リボンやチャックもぜいたく品とみなして、ことごとく避けています。衣服を留めるのに安全ピンなどは使わず、釘のような針を何本か使っていたりします。
女性は、無地のワンピース。髪を見せるのははしたないとされているので、髪を隠すカバーをつけます。
男性は無地のシャツにつりズボン。そして麦わら帽子をかぶります。結婚するとあごひげを生やします。

アーミッシュの生活
移動手段は馬車です。
非常時だけ、クルマを借りて使用するようです。
洗濯も手動の洗濯機だと思います。
電気は使わないので、ガスのランプが照明です。
文明の利器があることは知っています。
スーパーマーケットに行って買い物もするそうなので、ジャンクな食べ物も口にしているかもしれません。
なぜここまで頑固に生活の仕方を規定し続けているかが、疑問ですが、文明の中の便利なものにすぐに飛びつかないようにしているらしいのです。その便利さによって、生活の変化を警戒するが故のことです。

良いところもたくさんあります。
災害で被害を受けた家には、何百人もの人が無償で手を貸し、一日で納屋を建ててしまうそうです。相互扶助を、コミュニティーの核としているようです。
昔から何百年も自給自足の生活をしています。
彼らのつくる家具や布などは、全米で人気の商品になっているとか。
だから近頃は家具職人になる人も多いそうです。
アーミッシュの教育
アーミッシュはドイツの方言が入った独特の言葉で会話をします。
「ペンシルバニアダッチ」と呼ばれるドイツ語?だそうです。
学校では、英語を勉強し、アーミッシュ以外の人たちを彼らは「イングリッシュ」と呼ぶらしいです。
日本人が行っても、「イングリッシュ」
カリキュラムは、アーミッシュ独自のもので、合衆国政府から承認されたのは1997年だったというから、つい最近のことです。
このカリキュラムは、自分たちに都合よくできているはずです。伝統的な考え方を学ばせる場所ですから。
このカリキュラムの欠点は、「性教育」と「グローバルな視点」だと思います。
いろいろな事を知っている中で選ぶのと、それしか知らないのとでは、雲泥の差があります。
就学期間も8年しかなく、それ以上の高等教育を受けたくてもなかなか難しいと感じます。
親たちも、その親もそうしてきたからです。
将来、アーミッシュの社会の中から、優れた研究者や医師、弁護士などが育ってくれることを願います。

日本の教育も同様だと思います。
学習指導要領と言って、教える内容やねらいが書いてありますが、これは日本を支える労働力の確保のためなんだなと思えるようなところがあります。
天才を作り出すところでもないし、シングルパーパスの子、つまり一つの事にしか興味を示さないような子どもは、「ダメな子」のレッテルを貼られてしまいます。
音楽や美術、運動の分野ではそういう傾向はやや薄まりますが、他の分野で秀でていても日本の学校では、才能はつぶされてしまいます。
独自の文化を継続していく上での問題点
狭い社会で生活していく際の問題点は、外の情報が入りにくいことだと思います。
世界のいたるところで、国の中で自由にモノが言えなかったり、国の不利益になるような情報がカットされたりしていますね。
戦前の日本もそうでした。
戦局は厳しいのに、大本営は情報を操作し、日本軍が優勢であるようなことを国民に伝え、士気を鼓舞しました。
アーミッシュの社会で言えば、電話も使わないし、クルマの所有も禁じられていて、外の世界を知る方法がありません。
もともと「再洗礼派」と呼ばれていて、生まれてすぐには、自分でキリスト教に帰依する意思がないのだから、「後で洗礼する」というやり方をとりました。もちろん従来のキリスト教の洗礼の仕方とは異なるので、迫害されてきたと思います。
彼らは、パソコンや電気掃除機、電気洗濯機、電子レンジは、使いません。もちろん、ケータイも。
クルマは、所有は認めていませんが、使用はOKのようです。
村には医師はいないので、病気やケガの時にはクルマでいきます。
馬車だと何日もかかってしまいますから。
アーミッシュが使うタクシーもあると聞きます。
狭い社会では、たびたび困ったことも起きるに違いないと思います。
ココには裁判所はないから、トラブルは信仰の中心である教会に頼らざるを得ません。
たいていは、キリスト教の教義の都合の良い所だけ持ち出されて、「許せ」と被害者に強要するでしょう。
祭司様が悪いことをする可能性だってゼロではありません。
狭い世界で、娯楽もなく、キリスト教の教義にしたがって生きるのは、窮屈でしょうね。
ユーチューブの動画では、狭いコミュニティーの中で、虐待された少女の話もありました。
情報が入らないから、判断の基準もなく、訴えたり、逃げ出したりするということも頭にないのかもしれないです。
どんなことにもいい面と悪い面があります。陽の部分と陰の部分。
アーミッシュの生活様式と自給自足の考え方は、いいと思いますが、閉鎖的すぎるのがよくありませんね。再洗礼というのだから、子どもも広い世界で勉強させて、大人になった時にアーミッシュの生活を選ぶ人が戻ってきてそんな生活をすればいいと思います。
自分は文明社会といい距離をとって生活したいと考えます。
文明社会からは、特に医療と安全を提供してもらいます。
私はほんの少しの税金をお支払いするということでどうでしょう。
デジタルとアナログ…双方良い部分と悪い部分が有ると思います。
古くからの伝統のものと最新の技術の粋を極めたもの…対極の様ですがどちらも人が考えた物で有れば人に寄り添って行ってるモノなんでしょう。
「時代が変わった」って言われる事も有りますが、ただ単に価値観の差なだけで人間中身なんて何も変わってない様に思います。…酷い言い方をすると悪知恵がついたとか…
今の若い人達に「態度が成ってない」とか「礼儀を知らない」とか言う人も居ると思いますが、ただ単に色々有りすぎて戸惑ってるんじゃないかなぁ〜これからの人達には色々頑張ってほしいのは変わらないですが、大切な物を取っておく気持ちは忘れないでほしい。
どんな時代が来ても愛情の部分は変わらないで下さい…ですね。
アーミッシュの人達は昔ながらを追及しつつも納得の行く「新しさ」をじっくり問いかけてるのかもしれません。早急な進化を求めてないと…違っていれば失礼しました。
いろいろな事を経験したり学んだりしたうえで選択すればいいのでしょうが、知らずに狭い範囲の中で選択するのは、危険が伴うと思います。
アーミッシュの人たちの中で、良い進歩(選択)ができるようにするには、グローバルな視点が大切なように感じます。
広く大きい寛大な心…全人類の課題でもありそうです…