ラグビーの精神

昔、ラグビーをやっていました。

脱臼数回、骨折、捻挫は日常、ひざやひじのかさぶたは、治るまでにまた負傷しました。
足の爪は、内出血するし、首の具合も良くないし、散々でした。

大学では水泳部に入ろうと思って、試しに泳いだら、水中で脱臼しました。
もちろん、溺れかけました。
泳ぎは苦手ではなく、海で遠泳もしたことがあるので、自信はあったのですが、、、。
脱臼すると力が入りません。
馴れてくると歩けますが、はじめの頃は、立てませんでした。

きちんとなおすために手術、入院は20日。
治りましたが、左腕の可動域が狭まり、
「今度、また外れたら治りません。」
と、医者に言われました。

翌年の春に再び水泳部に入り、ひと夏練習しましたが、思い切り力を出すことができないもどかしさから、ひとシーズンで退部。

スキー、スケート、柔道、レスリング、ラグビーなどのスポーツは禁止されました。
もちろん鉄棒もNG!

45年経って、昔の古傷が痛みだしています。
だから、子どもにはやらせたくありません。
「ボクシングとラグビーはやめておこうね!」
って言います。

そもそもラグビーを始めたのは、テレビドラマの影響です。
「スクールウォーズ」です。

中学ではバレー部やバスケ部に入っては見たものの、球拾いに嫌気がさし、やめました。
高校では、みんなが経験のないような部活に入ろうと思っていました。
運よく、新設校の第1期生だったので、自分たちで部を立ち上げることができたわけです。
担当の先生がいるわけがなく、専門の知識はゼロでした。
本を読んで、練習をしました。

雨の試合は楽しい!

雨の日の練習や試合は、実に楽しいです。
一番いいのは、湿気で呼吸がしやすいこと。
そして雨が、体を冷却してくれることですね。

でも、ボールが泥で滑りやすくなるので、ノックオンが多くなり、困ります

ラグビーでは、前にボールを出してしまうのは反則です。
手に当たってから、ボールが前に落ちてしまうと、ノックオン。

これだけならいいのですが、ノックオンの後は、「スクラム」
相手ボールからの「スクラム」になります。

私は、フォワードでしたから、ノックオンの旅に駆り出され、スクラムをしなければなりませんでした。

しかもフッカーだったので、背番号は2番
プロップというごつい男の間に挟まれます。
俳優の村田雄浩は、私の隣、3番でスクラムを組んでいました

最前列で敵のスクラムと当たる「フロントロー」。
スクラムが下につぶれると地面に顔が激突します。
そういう面でも雨の日は、いいです。
顔が地面に削られないから。

ハンドオフは恐ろしい

ラグビーは、勇気がない人はできません。
タックルに行くのに躊躇したら、抜かれてしまいます。
太ももから膝のあたりをめがけてタックルするのが一番効果的ですが、怖いので、つい体の方に行ってしまいます。

この時、相手は、防御として、空いている方の手で押して、払いのけます。
これが「ハンドオフ」

払いのけるならいいんですが、走っているし、すごいスピードで繰り出してくる「ハンドオフ」は、ほぼほぼパンチです。
顎に食らうと、吹っ飛びます。

スクラムは痛いし臭い!

スクラムで嫌なのは、首が痛いことと、臭いことです。

相手チームのジャージの汗のにおい、髪の毛の汗臭さなどが相まって、吐きそうになります。
で真夏などは、練習中も匂いでくらくらします。

見ている分には、勇敢でたくましく、カッコイイですが、いざやってみると、最悪です。3Kどころではありません。

試合の後、何日かは首が痛くて頭が上がらなくなります。
日本代表などの人たちは、鍛えているので、そうはならないでしょうが、試合をし続けるのはきついと思います。

重戦車がこわい

太っている人が活躍できるスポーツというと限られますね。

砲丸投げやハンマー投げなどの投擲競技。
柔道の無差別級。
すもう。
重量挙げ。
もちろんラグビーも。

でも、ラグビーの太っている人たちは、力だけでなく持久力もあるんです。
ただのデブではなく、運動のできるデブであることが多いです。

スクラムやラインアウトの時に、バックス(攻撃専門の人)は少し休めますが、フォワードはすぐに集まらなくてはならないんです。持久力がないと、試合中に走れなくなります。

また、体重が30キロも多い人と当たると、飛びます。
押しても、動かないし、ひっくり返すのも一苦労です。
ラグビーやるなら、体重の重いのは大きなアドバンテージだと思います。

ラインアウトも恐ろしい


ボールがサイドのラインを出ると、ゲームが中断し、ラインアウトになります。
ボールを投げ入れて、試合再開になりますが、空中にあるボールをジャンプして捕ったら、恐怖の時間が始まります。
敵が思い切り当たってくるからです。
すぐにパスすればいいんですが、敵が後ろから腕を押さえてくるので、下手をするとつぶされます。

おわりに

スクラムやラインアウトでの恐怖を描きましたが、ラックやモールでも、危険はいっぱいでした。
スパイクで顔を踏まれたこともありました。
脛の部分に膝をついてきたり、手を踏まれたりすることなんてしょっちゅうです。

でも試合中は全く痛さを感じません。
終わってからが痛い。

こんなスポーツですが、ラグビーは試合終了したら、みな友だちだし、卑劣な行為をしてはいけない事になっています。
卑怯な事は許されない。
自分だけ楽だったりするのも、ダメです。
チームのために、犠牲になる精神こそが、ラグビーの精神です。

自分は、ラグビーに出会えて幸せです。

写真は、45年前に着たジャージ。
セプター製です
スパイクは、カビが生えましたが、ジャージは洗濯しておきましたので残りました。

自分たちは「トラ」をイメージしていましたが、まわりからは「ハチ」と思われていました。
弱かったから?
襟の刺繍は、自分で縫ったもの。

ラグビーの精神” に対して3件のコメントがあります。

  1. BLACK EYE より:

    …自分はラグビーのルールも試合運びもわからない人間ですが…

    「今から俺は、お前達を殴る!…これは罰ではない… お前達を励ます為だ!」

    …という精神はなんかジョジョにも通じるものが有りますね…

    「君がッ 泣くまで 僕は殴るのをやめないッ!」

    1. BLACK EYE より:

      …今の日本?って、勝負で蹴落としておいて、落とされた人の事を考えない風潮にしむかせてるのが、ちょっと…

      厳しさは必要と思いますが、蹴落としておいて救いの無い順繰りは道徳に反しているとは思います。

      大昔の正当なお侍さんが一撃必中なのは「相手を苦しまさせない」ための技術だと思います。

      …なに書いてるんだ?自分?

      …まぁ、忘れて下さい。

    2. match より:

      ジョジョの第1部は、ラグビーをするシーンがありますね。
      痛くてつらいけど、いいスポーツだと思います。
      年をとってもやっているおじいちゃんがいますが、尊敬に値しますね。

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